ゆらし療法とドイツの国家資格が素敵な話

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ドローンで記念撮影してみた

続いて、ミニ移動大学で一緒だった夫婦のお話し。全然業界の違うお2人なので、いろんな新しい事を教えてもらいました。

ゆらし療法

旦那さんのコージさんはゆらし療法の創始者として、ゆらし療法を施術したり教えたりしてはります。

日本は身体の調子が悪いときは病院に行くくらいしか選択肢がないけど、海外では伝統医療が脈々と残っていて、複数の選択肢を持ち、状況に応じて対処しているそうです。(ドイツでは魔女と呼ばれるハーブに詳しい家系が今もいるとか)

日本でも整体や鍼、お灸などの民間療法がありますが、医学的な裏付けがなくブラックボックスな感じ。一方、ドイツではハイルプラクティカーという国家資格で、補完代替医療(CAM)分野に限定した医業免許があるそうです。この資格があると、「アルツト(大学出の医師)としての認定なくして、医学を職業として取り行う免許」が与えられ、法的に、医院開業、診察、診断、治療が許されます。

私は今まで幸いにも健康で丈夫な身体なので、健康診断と突発的な怪我以外ではほとんど病院のお世話になった事がありません。しかし、身体の調子が悪くなった時、数多あるけど開示情報が少ない民間療法を選ぶ勇気は、今の自分の知識ではないと思います。

しかし、法的に認められた自然療法を選べる選択肢があれば心強そう。

話がそれちゃいました。コージさんが開発したゆらし療法は、身体を揉んだり叩いたりしません。私とまっすーも施術してもらいましたが、「痛気持ちいい」と言う感覚はなく、「じわっと気持ちい」。暖かくて身体が少しずつゆるくなる感覚でした。

施術しながらコージさんが説明してくれたのは「固まった筋肉を攻撃するんじゃなくて、今まで使ってなかった筋肉を使うようにする。今まで使ってなかった赤ちゃん筋肉だから、翌日は筋肉痛が起きるかも。」

そして、翌日。なんとまっすーは、今まで触っても存在感のなかった肩甲骨が出てきました!姿勢もちょっとよくなってます。私は気持ち、肩甲骨が寄って首の座りがよくなった気がする。(ちなみにミニ移動大学中も施術してもらって翌日むくみがなくなった!)

「自分の身体の事なんだから、みんなもっと興味持ったらいいのにね」と、まさにその通り。30歳前後は結構ストイックに身体調整してたけど、すっかりサボっていたので、またボチボチ身体にも向き合おうと思います。

 

マイスター制度

もうひとつドイツの制度の話しをしてくれました。

ドイツにはマイスター制度という、資格があるそうです。10代で職業訓練を受けるか大学進学するかの道が選ぶそうです。

職人の道に行くと、職業学校で学びつつ、マイスター(日本でいう師匠)に弟子入りして修行します。「ゲゼレ」という国家資格を取得後、さらに認められれば「マイスター」を取得できます。ゲゼレやマイスターが取得できる資格は400種近くあり、開業するためにはマイスターの資格が必要になる業種は、大工や自動車技師、パン職人など41種。

素晴らしいなと思ったのは、この「マイスター」は大学の修士号に値する社会的地位がある事。
また、伝統技術にオリジナルのアレンジを加えることで、時代に合わせてアップデートされていくようです。

詳しくは、「世界が認めるスペシャリストを育てるドイツのマイスター制度」がわかりやすかったので興味ある方は参考ください。

一方日本では、ドイツのマイスター制度を参考に企業や自治体が取り入れたり、人間国宝に認定されると年200万円が支給される代わりに後進の教育の義務が発生するようです。200万円だけで何ができるのだろう…、お金だけ渡すだけのシステムなんだろうか…
いずれも、伝統や技術を残しつつ、時代に合わせてアップデートし続けるための仕掛けとしては、物足りない感じがします。

お野菜中心ご飯

コージさんはお肉を食べないので、奥さんの愛ちゃんが「切り干し大根で作る肉なし担々麺」と「肉なし麻婆豆腐」作ってくれました。お肉なくてもコクと歯ごたえあって美味しかった!特に切り干し大根と干し椎茸を戻してみじん切りすると食感もコクも出ていい感じ。あと使い方がわからなくて手付かずだった松山あげがいい仕事(コクともちっとした食感)してました。

そういえば、私も30歳頃、断食してみたり菜食してた時は身体の調子がよかった。アラフォーとなった今こそ、また食事を見直さなねば。。。

新しい事をいっぱい教えてもらって勉強になった2日感。何より楽しかった!

 

<今日の気になる>

  • ドイツのマイスター制度
  • 自分の身体に向き合うこと
  • 松山あげは肉の代わりになりそう
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