2018年 1月 の投稿一覧

はじめてのワークショップ・デザイン講座

[関大梅田キャンパス開催]ワークショップ・デザイン講座 ~ あなたは教える派?教えない派?に参加してきました。

UXを学ぶコミュニティ UX KANSAI は2年目が終わろうとしています。
これまでは、自分たちが学んできたこと、学びたいことを、提供する場として運営してきたけど、3年目に入るにあたり、より良い学びの場とは何か、ということに興味が湧いてきました。

そこで、アクティブラーニングやファシリテーション、ワークショップデザインをキーワードに探索していたところ、上の講座を見つけて参加してきました。
自己流のワークショップをしてきた私にはグサグサと響くことばかりで、久々にワクワクした学びの時間でした。

ワークショップデザインはサイエンス

これまでたどり着いた情報(ネットや本)は、姿勢や態度を示した抽象的な内容が多く、ファシリテーションも到底真似できないよな、、、という内容だった。
が、井澤さんは「ワークショップデザインはサイエンス」を強調されてました。
その人しかこのワークショップはできないよね、というアーティスティックなワークショップもあるけど、再現性がない。
科学的で再現性があるものでなければ、ワークショップデザインとは言えない。

という話が、印象的でした。
再現性があるものであれば、知識と経験を得られれば自分でもできそう、という実践につながる、力強いメッセージです。

ファシリテーターの役割は問いを立てること

ファシリテーターの役割はコミュニケーションと問いを立てるの2つ。
コミュニケーションスキルが注目されがちだが、ワークショップは課題解決のために実施しているので問いを立てることが重要である。
しかも問いは具体的であること。問いの作り方のヒントとして6W2Hを使って事例を見せていただきました。

私はファシリテーションの役割はコミュニケーション(特に場の進行)のことしか考えられてませんでした。
猛省しつつも、目指すべき(自分らしい)ファシリテーションの姿がイメージしやすくなりました。

アイス(障壁)ブレイク

ワークショップは何らかの課題を解決するために実践されます。しかも答えが用意されているわけではなく、参加者本人が発見できるようなワークの手法を選定しないといけません。
その最初に行われるアイスプレイクは、発見のための障害(すなわちアイス)を壊す目的で行われます。
本題の素振り的な感覚で実施してましたが、解決すべき課題の障害は何か、をしっかり押さえた上で設計しなければならないな、とここでも反省。

なお、写真は当講座のアイスブレイク。ロゴを使って、事実と解釈を切り分ける練習。

講師とファシリテーターは同じ人じゃなくてもいい

講師を招待してセミナーやワークショップを実施することがほとんどです。
私たちは事務局として、どのように学びの場をデザインしたらいいのか?という疑問があり、井澤さんに相談してみました。

必ずしも、講師がワークショップをデザインしなければならないわけではなく、事務局がデザインをし、情報のインプットの時間に講師にお話いただく。また、講師の方とゴールを共通理解した上で、時間配分やインタラクションを相談されてはいかがですか。

ここで、講師がワークショップデザインをするものだという、私が勝手に思い込んでいたことに気づきました。

他にも、発見が多い2.5時間+αでした。
新しい分野の学びって楽しいし、またとっかかりとして井澤さんのワークショップで良かったなと心の底から思います。

得た知識・技術を次のワークショップで早速試してみたいと思います。

最後に井澤さんのメッセージ。

ワークショップは掛け算。
知識×スキル×実践=?
実践が0だと結果は0

<今日の気になる>

  • ワークショップデザインはサイエンス(再現性のあるプログラムを作ること)
  • ファシリテーターの重要な役割は問いを立てること
  • アイスブレイクは課題解決を本人が発見するための障壁を取り除く
  • 参加者の知識・経験を最大限に活かす

みかん素人が語る、みかんの話

愛媛県に住んではじめて知ったみかんの種類の多さと美味しさ。みかん素人の私としては、はじめて知ることがいっぱいでしたので、今日はみかんについて紹介しようと思います。(みかん素人なので間違ってたらごめんなさい)

「みかん」と言えば「温州みかん」

市場によく出回っている「温州みかん」。他の種類のことも「みかん」と言うのだろうと思って、最近「みかんありますか?」とみかん農家さんに聞いたら「みかんはないけど、ポンカンあるよ」という返事が返ってきました。

どうやら、このあたりでは「みかん」=「温州みかん」のことのようです。

早生、中生、晩生

10月〜11月に収穫したのが「早生」(わせ)、12月頃が「中生」(なかて)、1月〜2月頃が「晩生」(おくて)というそうです。時期が経つほど甘みが増すとか。

この表現はみかんに限ったことではないと思いますが、頻繁に聞くのはやっぱり”みかん”です。

このあたりで「みかんください」というと、「早生でいい?」とか聞かれますが、華麗に「早生ください」とご返答ください。

みかんは寝かせると甘みが増す

獲りたてが一番!と思い込んでましたが、涼しい場所で寝かすと酸味が抜けて甘みが増すそうです。それならばと、みかん農家さんに収穫したてのみかんを「数日置いて置いてから食べてもらうので贈答用みかんください」っていうと「どんな場所かわからないからダメ」って言われました。温度や湿度によって、美味しく熟成しないそうです。

とはいえ買ってきたみかんが酸っぱい場合は、温度が一定で涼しいところに2〜3週間おいてみるといいですよ。

みかんの種類

ここまで、みかん素人がはじめて知ったみかん知識を披露しましたが、みかんの種類もいっぱいあってびっくりしました。全てはご紹介しきれないので、家にあるみかんをご紹介します。

温州みかん

見慣れたみかんですね。たぶん中手。

ポンカン

ヘタのまわりがポッコリ膨らんでて、皮が厚くて身離れのいいポンカン。酸味が少なくて食べやすくて好きです。ちょっと種が多いイメージ。

紅マドンナ

愛媛限定種なので、愛媛でしか育てられていないみかん。皮がとっても薄いので、包丁で皮を剥いて、身をカットして、フォークでお上品に食べます。ほどよく熟成されていると、つぶつぶ感が少なくて、甘くてまるでゼリーみたいな驚きの食感です。

甘平(かんぺい)

甘平も愛媛限定種。そして、みかんの王様!かなり大きいのですが、この写真じゃわかりにくいですね。犬と比べてみます。

中型犬の顔サイズ。皮が向きやすく、薄皮がめっちゃ薄い。つぶつぶが大きくてジューシーで甘くて大きいので、かなりの満足感が得られます。はじめて甘平食べたときは、「こんなみかんがあるのか!美味しい!」と驚きました。

市場価格は1個300円以上、贈答用だと3kgで7,000円以上とお高いですが、見つけたらぜひ一度食べて見てほしいみかんです。

ネーブル

最近食べきってしまいました。酸味が高くシャキッとした味ですね。

はるみ、せとか

もう少ししたら、「はるみ」と「せとか」が出てきます。どんなお味か楽しみ。

他にもいっぱいあると思いますが、私が空でご紹介できるみかんは以上です。愛媛にきたらぜひ道の駅など覗いて、季節のみかんを楽しんでみてください。

焼きみかん

最後に、焼きみかんのすすめを。みかんを皮ごとストーブやトースターで焦げ目が軽く付く程度焼きます。
そうすると、薄皮やつぶつぶの存在感が薄れてまるでジュースみたいな食感と甘味が増して、美味しいです。「ホットみかんジュース」のイメージです。一度お試しあれ。

 

時短という働き方

新しい働き方として、リモートワークが注目されていますが、私自身の働き方改革で一番影響があったのが「時短」です。

時短にしたきっかけは、在宅ワークをさせてもらうよう会社に交渉した際、フルタイムでできる仕事があるかどうか不明瞭でした。ですので、契約を正社員から契約社員に変え、8時間勤務から6時間勤務に変わりました。

給与が下がることに不安はありましたが、私の優先は仕事を持ったままの移住。他に選択肢がなかったため、収入が減る分、複業の許可もいただき契約を変えていただきました。

時短になって時間の使い方がどのように変わったのか?まず、移住する前の1日はこんな感じでした。

7時頃に起きて8時前の電車に乗って、9時までに出勤。早ければ19時くらいに会社を出て、途中で夕飯の買い物をしながら帰宅。ご飯作って食べてお風呂入ったら自由時間は終了。8時間は寝たいタイプなので、23時には就寝してました。1日の1/2が仕事関係の時間でした。

それが、リモートワーク&時短勤務になるとこう。

寝るのが早いので起きるのも早くなり、朝がゆっくり。8時から仕事を初めて15時に終了。2/3が自分時間。特に自由時間が2.5時間から7時間に増えました!

空いた時間を、新しいことへのチャレンジやちょっとした副収入のための仕事をしています。

所属会社からの給与は激減しましたが、新しい収入を自ら生むための活動ができるので、激動する時代の流れの中で生きていくには、大事な時間だと思っています。

自由時間を増やすために、ショートスリーパーになったり裁量労働もひとつですが、私は寝ることは幸せだし、裁量といっても仕事量が減らなければ時間を生むのはたやすくないので、時短勤務が合っている気がします。(ちなみに、私は作業スピードは超早い方ですんで、作業的な仕事だと裁量でも!)

新しい働き方のひとつの選択肢として、時短勤務はいかがでしょ?

狩野モデルの狩野先生のセミナーと本とラーメン

昨日は「IoT時代における商品企画と品質保証~Kano Model、品質の内部構造等を用いた魅力品質創造による売上向上のための品質の実現を!~」に参加。「狩野モデル」を提唱された狩野紀昭先生のお話を直接聞ける貴重な機会でした。

品質保証はメーカーでは身近だと思いますが、Webサービスではあまり聞きません。今回の話も具体的にWebサービスの品質保証に落とし込むにはどうすればいいか、という観点では答えはありませんが、とても示唆に富むお話でした。

思考の切り替えは難しい

機能を盛り込みすぎた結果使いにくくなった製品の例としてよくテレビリモコンがあげられます。これは、品質管理はより多くの人が対象であることが前提で、魅力品質をあげようと努力していた結果。そうならないためには、顧客品質管理が重要となるといったお話がありました。当たり前に思いますが、より多くの人に使ってもらうことを前提とした商品開発を続けてきた企業の思考の切り替えはやはり難しいのだと、改めて感じました。

魅力は無関心から生まれる

もうひとつが魅力品質は無関心品質から生まれるということ。例えば、市場調査で魅力的だと多くの人が示す場合、それはすでに顕在ニーズとなっていてすでに世の中にあるもの。世に出すには遅いということ。

UXDも無意識のニーズを拾えとよく言われるけど、無関心というキーワードは面白い着眼点だと思った。次からは、対象としている人の、無関心(無知、知らない、わからない)に注目してみようと思います。

即興力

大阪へ行く新幹線で読んでた本の影響かもしれませんが、結局は「壁にぶち当たっときに着眼点を変えられる」力なんだと思いました。

ちなみに読んでいた本は、これ。

アクティブ・ラーニングのさわりが知れる本ないかな〜と探していたら、ほとんどが教師向けの中に目が入ったのでとっかかりとして買ってみた本です。
この本ではインプロビゼーション(略してインプロ)、日本語では「即興」を中心に語られていました。そして、アクティブ・ラーニングは即興力を鍛える学び法ともいえます(この本では)。

狩野先生が紹介されていたコニカの事例でも、カメラ購買の市場調査に行き詰ったとき、商品そのものから離れて、ユーザーはどのような写真を撮りたいのかを調査したというお話でした。今でこそ、利用状況を見ることは当たり前ですが、当時は市場調査主義。ここで重要なのは、利用状況を見ることもさることながら、課題にぶち当たっ時に着眼点を変えられたことなんだと感じました。

行列の絶えないラーメン屋

銀座の篝(かがり)という行列の絶えない激うまラーメン屋が、大阪駅近く、ルクアのバルチカに出来たということで、セミナー後に行ってみました。ラーメンというよりSOBA(メニュー名も「鶏白湯SOBA」って書いてたけど正に!と思った)。ラーメンなんて出尽くしてる感あるけど、高級鶏鍋のような濃厚鳥ダシ+敢えてラーメンという組み合わせで、まだまだ新しい味があるんだな〜と美味しくスープまで完食してしまいました。

 

<今日の気になる>

  • 無関心(無知)からどうやって魅力を引き出すのか?観察からの帰納法?
  • ユーザー用語と技術用語のマトリックスの品質管理表は試してみたい
  • 即興力を鍛えたい(このブログもそのひとつとも言えるかな)

 

田舎で暮らすにはまず自分おこし

オオミシマスペースで島の友達としっぽり新年会をしました。飲み会では、だいたいくだらない話の合間合間に、自分たちのやろうとしてることを話したり、それぞれの専門的な知識を教えてもらったり、飲みすぎて記憶なくしたりしてます。

好きなことを生業に

島でできた友達は年下ばかり。
同じ時期に移住してきた人同士が仲良くなりやすいのですが、30歳前後の夫婦が多いです。

私も年齢は違えど、結婚した年に2人での生き方を考え、移住してきました。そういう意味では同じような状況なので意気投合しやすいのかも。

会社に属することなく島で好きなことを生業として生きるファーストステップを踏み出そうとしている人たち。話せば共感することや勉強になることが多いです。

まっすーも「一生エンジニアでいたい」とよく言っていますし、今は通勤に時間を使うことなくその分コード書いているのが本当に楽しそうです。

私は、これを一生続けたいという職がまだはっきりわかりません。ただ、学生時代からアルバイト先の居酒屋で、スタッフの特性を活かしたオペレーションを考えたり、お店の体験をどうお持ち帰りいただいて次へ繋げていくかということを考え実行するのが、とても楽しかったです。一方で、黙々と刺繍したり、DIYの壁塗りをする、コーディングするなどものづくりの作業も好きです。そういった意味では、今やってる仕事は好きなことに近い気もするし、生業は少しずつ自分好みにでつくっていけばいっか、という感覚です。

地域活性

島の友達と地域活性という言葉はほとんど出てきません。

しかし島の外の人からは「地域活性したいの?」とよく聞かれる(言われる)のですが、「地域活性をする」という言葉に違和感があって、いつも「ノー」と言ってしまいます。

私たちが住んでいる地域はほとんど高齢者で子どもの姿がほとんど見えないし、崩れそうな空家もいっぱい。ここに住み続けるためにも、地域が活性するのはもちろん望ましいし、私たちの活動が少しでも繋がればもちろん嬉しいです。そういう意味では「イエス」なのかもしれませんが、地域活性は結果であって、誰かが「する」ことではないという感じがしています。

昨日、私は先に寝ちゃったので直接聞いてないですが、ある人は「島の舌を育てたい」と言ってたそうです。その為に「高校生が友達とワンコインで食べれる」ようなメニューを作っていて、実際利用した高校生が家族と再来店してくれた時はとても嬉しいと語ってたそうです。そういう積み重ねがきっと地域活性に繋がるのだろうなって思います。

自分おこし

移住友達には地域おこし協力隊も少なくありません。

「地域おこし協力隊」という名前が災いしてか、住民が「自分たちの為に何かをしてくれると思っていたのに何もしてくれない」「自分おこし」しかしていないとおっしゃる方もいます。

自分おこしとは、すなわちお店や農業を始めるなど起業すること。

私の感覚では、お店ができれば人が集まるきっかけにもなるので、ゆくゆくは「地域おこし」に繋がる「自分おこし」だと思うのですが、税金が彼らに支払われるので、世間の目は厳しいようです。

ともあれ「自分おこし」という言葉はいいな、って思います。まず自分が自立してないと何もできないですし、どんどん「自分おこし」すればいいんじゃないですかね。

 

と、思いつくまま書きましたが、新年会の中身は、食べて飲んで、喋って、大富豪して、食べて飲んで、喋って、、、と、だたの飲み会。ただただ楽しかったし美味しかった!

 

<今日の気になる>

  • 美味しいモツは、下茹でせずに野菜が煮えてから投入して蒸し煮すると、油プリプリでめちゃウマ
  • たこ焼きのタネに水の代わりにソーダーいれてもふわとろで美味
  • 大富豪の新たなローカルルールを知った(7は隣の人に不要カードを渡せる、10は不要カードを捨てれる)

 

プレオープン期間をGWまで延長!

お庭のスケッチ

昨年末、司法書士さんと作戦会議をして、やっと駐車場と庭の一分となる土地の入手計画を立てました。
早くても5月に取得、工事はその後なので、グランドオープンは早くて6月になりそうです。
ということで、プレオープン期間をGWまで伸ばしました。
http://omishima-space.com/

お庭は植威さんにお願いする予定です。
植威さんは、旦那さんが植木職人、奥さんが建築家のご夫婦で、2人も大学時代からの友達です。
2人の家は雑木に囲まれた小さな白い三角の家。一年中、青々としていて、自然体なんだけどとっても可愛くて落ち着く空間です。

オオミシマスペースも内と外がなだらかにつながる庭にしたいなと思い、植威さんにお願いしました。
そしてラフスケッチしてもらった案が上の写真です。
広々とした芝生スペースからなだらかに雑木林や駐車場につながっていて、雑木が道路からの視線を柔らかく遮ってくれます。
イメージしていた通りで、お庭の完成が今からとても楽しみ!(予算の都合上、木はちょっとずつ増やす予定ですが)

 

ゆらし療法とドイツの国家資格が素敵な話

ドローンで記念撮影してみた

続いて、ミニ移動大学で一緒だった夫婦のお話し。全然業界の違うお2人なので、いろんな新しい事を教えてもらいました。

ゆらし療法

旦那さんのコージさんはゆらし療法の創始者として、ゆらし療法を施術したり教えたりしてはります。

日本は身体の調子が悪いときは病院に行くくらいしか選択肢がないけど、海外では伝統医療が脈々と残っていて、複数の選択肢を持ち、状況に応じて対処しているそうです。(ドイツでは魔女と呼ばれるハーブに詳しい家系が今もいるとか)

日本でも整体や鍼、お灸などの民間療法がありますが、医学的な裏付けがなくブラックボックスな感じ。一方、ドイツではハイルプラクティカーという国家資格で、補完代替医療(CAM)分野に限定した医業免許があるそうです。この資格があると、「アルツト(大学出の医師)としての認定なくして、医学を職業として取り行う免許」が与えられ、法的に、医院開業、診察、診断、治療が許されます。

私は今まで幸いにも健康で丈夫な身体なので、健康診断と突発的な怪我以外ではほとんど病院のお世話になった事がありません。しかし、身体の調子が悪くなった時、数多あるけど開示情報が少ない民間療法を選ぶ勇気は、今の自分の知識ではないと思います。

しかし、法的に認められた自然療法を選べる選択肢があれば心強そう。

話がそれちゃいました。コージさんが開発したゆらし療法は、身体を揉んだり叩いたりしません。私とまっすーも施術してもらいましたが、「痛気持ちいい」と言う感覚はなく、「じわっと気持ちい」。暖かくて身体が少しずつゆるくなる感覚でした。

施術しながらコージさんが説明してくれたのは「固まった筋肉を攻撃するんじゃなくて、今まで使ってなかった筋肉を使うようにする。今まで使ってなかった赤ちゃん筋肉だから、翌日は筋肉痛が起きるかも。」

そして、翌日。なんとまっすーは、今まで触っても存在感のなかった肩甲骨が出てきました!姿勢もちょっとよくなってます。私は気持ち、肩甲骨が寄って首の座りがよくなった気がする。(ちなみにミニ移動大学中も施術してもらって翌日むくみがなくなった!)

「自分の身体の事なんだから、みんなもっと興味持ったらいいのにね」と、まさにその通り。30歳前後は結構ストイックに身体調整してたけど、すっかりサボっていたので、またボチボチ身体にも向き合おうと思います。

 

マイスター制度

もうひとつドイツの制度の話しをしてくれました。

ドイツにはマイスター制度という、資格があるそうです。10代で職業訓練を受けるか大学進学するかの道が選ぶそうです。

職人の道に行くと、職業学校で学びつつ、マイスター(日本でいう師匠)に弟子入りして修行します。「ゲゼレ」という国家資格を取得後、さらに認められれば「マイスター」を取得できます。ゲゼレやマイスターが取得できる資格は400種近くあり、開業するためにはマイスターの資格が必要になる業種は、大工や自動車技師、パン職人など41種。

素晴らしいなと思ったのは、この「マイスター」は大学の修士号に値する社会的地位がある事。
また、伝統技術にオリジナルのアレンジを加えることで、時代に合わせてアップデートされていくようです。

詳しくは、「世界が認めるスペシャリストを育てるドイツのマイスター制度」がわかりやすかったので興味ある方は参考ください。

一方日本では、ドイツのマイスター制度を参考に企業や自治体が取り入れたり、人間国宝に認定されると年200万円が支給される代わりに後進の教育の義務が発生するようです。200万円だけで何ができるのだろう…、お金だけ渡すだけのシステムなんだろうか…
いずれも、伝統や技術を残しつつ、時代に合わせてアップデートし続けるための仕掛けとしては、物足りない感じがします。

お野菜中心ご飯

コージさんはお肉を食べないので、奥さんの愛ちゃんが「切り干し大根で作る肉なし担々麺」と「肉なし麻婆豆腐」作ってくれました。お肉なくてもコクと歯ごたえあって美味しかった!特に切り干し大根と干し椎茸を戻してみじん切りすると食感もコクも出ていい感じ。あと使い方がわからなくて手付かずだった松山あげがいい仕事(コクともちっとした食感)してました。

そういえば、私も30歳頃、断食してみたり菜食してた時は身体の調子がよかった。アラフォーとなった今こそ、また食事を見直さなねば。。。

新しい事をいっぱい教えてもらって勉強になった2日感。何より楽しかった!

 

<今日の気になる>

  • ドイツのマイスター制度
  • 自分の身体に向き合うこと
  • 松山あげは肉の代わりになりそう

アクティブ・ラーニングとコミュニティ

KJ法のミニ移動大学で一緒だった夫婦が遊びに来てくれています。
彼女たちから、FILM学習理論という、toiee Lab が開発した学習モデルを教えてもらいました。いわば、アクティブ・ラーニングを体系化したものだそうです。

アクティブ・ラーニングというと、子ども向けの新しい教育スタイルというイメージがあります。だけど、大人の学びはどうなんだろう?

仕事柄、またコミュニティ運営をしていて、学びの場への参加や企画・運営をする機会は少なくありません。
そのほとんどが、座学のみ、または座学+ワークショップという構成です。

私は、先生が生徒に一方通行に教えるスタイルに慣れきっていて、そのスタイルに疑問を持つこともありませんでした。
しかし、学ぶ場を提供しているUX KANSAIも来期から3年目。これまでは、自分の学習の延長線としてコミュニティを運営してきましたが、学びの場を改めて考えないといけないタイミングに来ています。

アクティブ・ラーニングとは

G-Edu「グローバル教育 気になるキーワード VOL.4 アクティブ・ラーニング」にわかりやすく説明されてたので、抜粋します。

「課題の発見・解決に向けた主体的・協働的な学 び」、これが2015年10月現在、文部科学省で用いられている「いわゆる“アクティブ・ラーニング”」の定義です。

日本では、アクティブ・ラーニングという言葉は大学教育から使われ始めました。今では、この言葉を使わない大学はないというほど定着しています。このきっかけとなったのは、2012年8月28日の中教審(文部科学省中央教育審議会)の答申です。(中略)2014年12月22日の「新しい時代にふさわしい高大接続の実現に向けた高等学校教育、大学教育、大学入学者選抜の一体的改革について」という中教審の答申の中でも、高校における「アクティブ・ラーニング」について言及されました。

アクティブ・ラーニングというのは、学習の方法です。中身ではありません。学習指導要領にアクティブ・ラーニングという言葉を使うとなると、「何を学ぶか」だけではなく「いかに学ぶか」

2013年、当時の同僚に連れられて、東京コミュニティスクール初代校長の市川力さんとお話させていただく機会がありました。

市川さんは、アクティブ・ラーニングを日本で2004年から実践・研究されてきた方です。当時まとめられていた、Creative Education Pattern の中にあった Generative Participant (プロジェクトを仕組みつつ参加/発見の連鎖を活性化する参加者)のお話が印象的でした。

市川さんの授業(授業という表現ではなかったかもしれません)では、従来の知識を一方通行に教える先生という立場ではなく、参加する Generative Participant として生徒と一緒に共に悩み、責任の一端を担うそうです。

素晴らしいなーと思いつつ、それは知識はもちろんのこと経験や観察力、応用力、ユーモア、センス、、、様々なスキルを持つ優れた指導者しかできないハードルの高いことのように感じた記憶があります。

コミュニティにおける学習の場づくり

私たちのコミュニティで扱っているテーマは正解がありません。プロセスや手法の知識を得て、それを正しく実践したからといってイノベーションが約束されているわけでもなく、人を幸せにできるとも限りません。

そういった正解のないテーマだからこそ、アクティブ・ラーニングは効果を発揮しそうです。では、指導者がいないコミュニティでどのようにアクティブ・ラーニングを実践するのか。

ふわふわしてるので、まずとっかかりに何か本読んでみます。

FILM学習理論は、今年の抱負を題材に試してみますので、またレビュー書きます。

 

<今日の気になる>

  • 大人のアクティブ・ラーニングって何だろう?
  • 大人のアクティブ・ラーニングに指導者必要なのかなぁ?
  • でも、そもそもアクティブ・ラーニングを知らない・体験してないからピンと来ない
  • あ、でもミニ移動大学はアクティブ・ラーニングかも
  • 山浦先生も一緒に参加してたし(ラベル見てこれがKJ法のラベルか!と感動した)
  • 批判とか批評はなかったし、自分たちで考え行動してたし
  • でもやっぱりよくわからないから、まず本読もう

素敵ファミリーの嬉しい言霊

今年はじめてのお客様は、静岡からお越しの、ご夫婦とお子様3名とおじいさま3世代ファミリー。
2〜4日の2泊ご利用くださいました。

素敵な3世代ご家族とまっすー 朝日を浴びてみんな眩しそうな表情になっちゃいました

おじいさまが尾道出身なので、ご親戚の挨拶やお墓参りを兼ねた家族旅行です。

とっても素敵なご家族で、Webサイトだけでなくブログまで読んでくださっていて(恥)、宿の特性を充分ご理解いただいた上で滞在を楽しまれたようです。

アンケートやお見送りの時に、どのように過ごされたのか、また良かったことやあったらいいものを教えてくださいました。

「朝ごはんを朝日を受けて食べられたこと」

オオミシマスペースは(そして私たちの自宅も)大三島の東側に位置していて、太陽も月も海からあがってきます。

こちらに移住してきたとき、朝日が差し込むなか朝食を食べることがとっても気持ちいいな〜、幸せだな〜、と日々感じてました。
特に春〜秋、温かい日は窓を開けて、庭のレモンの木を眺めながら食べる朝食は最高です。(今は冬なのでそこまで開放感なくて、ちょっと忘れてました)

オオミシマスペースは庭がまだできてないので景色がイマイチだな…と思ってましたが、降り注ぐ太陽の光が気持ちい情景をつくるんですね。太陽バンザイ!

「古民家とデザイン性の高い食器、電気機器の融合」

食器のほとんどは、空家に残っていた素敵な食器をそのまま活用しています。数が揃っていないのは買い足したりしてますので、デザインが揃ってないことが気になっていましたが、いらぬ心配かもしれません。
古くて素朴でも質のいい食器は、見る人が見たらちゃんと分かってくだいますね。元オーナーのセンスが良かったこと、そして家もなるべく手を入れすぎないようにしたので、オーナーのセンスと空間の雰囲気とあってるのかもしれません。

「普通の旅館よりいいですね、ゆっくりできました」

おじいさまからいただいたお言葉です。

2日目は、皆さんで尾道にお墓参りに。午後は、ご夫婦と子どもたちはうさぎの島(大久野島)に、おじいさまはオオミシマスペースでゆっくり読書されてたそうです。オオミシマスペースは、ただ宿泊するだけでなく、ゆっくりとした時間を楽しんでいただくのが本望なので、とても嬉しいお言葉でした。

ちなみに、子どもたちはウッドデッキでままごとや追いかけっこしたり、Google Home Mini に話しかけて遊んでたみたいです。(子どもたちがめちゃ可愛いい!)

他にも「あったらいいな」というものも書いてくださってて、本当にありがたいです。

たくさんの嬉しいお言葉をいただいたので、これを言霊としてオオミシマスペースの糧にしたいと思います。
まだまだ説明に慣れてない私たちにも温かく対応してくださって、オオミシマスペースを楽しんでくださって本当にありがとうございます!

ミニ移動大学の思ひ出

昨日、素敵夫婦から「4・5日に島に遊びにいっていい?」と突然の嬉しい連絡をもらってワクワクしてるところです。

素敵夫婦とは、2015年夏、名護とJAIST(北陸先端科学技術大学院大学)のKJ法ワークショップ「ミニ移動大学」で一緒でした。(JAISTでは奥さんだけ来てたかな)ミニ移動大学で過ごした4日間が濃ゆすぎて、2回しか会ったことがないとは思えない親近感があります。会う前に、当時を振り返ろうと思って写真を探してみたのですが、図解以外が行方不明…。仕方ないので、記憶だけで振り返ってみます。

と、その前にKJ方と移動大学について簡単にご紹介。

KJ法とは

言わずとも知れた、川喜田二郎先生が開発した発想法。グルーピング手法として使われるなど誤解された使い方が散見されるけど、最近また見直されてきてますね。KJ法についてはまたいずれ書いてみたいと思います。

移動大学とは

1969年、大学紛争が活発になる中で当時東京工業大学の教授であった川喜田先生は、日本の行く末を案じ教授をやめて、発足させたのが移動大学です。
毎回場所を変えて、大自然の中で2週間程度のワークショップが行われ、100名を超える社会人や学生が集まり、大きなテントを張ってフィールドワークや、討議を行ったそうです。移動大学は1999年を最後に開催されていないそうです。[1]

ミニ移動大学は、川喜田先生のお弟子さんでもあるJAISTの國藤進先生が、2008年以降夏休みの4日間で開催されています。

私が参加した名護は別の方の主催でしたが、どちらも同じく川喜田二郎先生のお弟子さんの山浦晴男先生が指導してくださいました。

ミニ移動大学の思ひ出

特に初参加であった名護の4日間を色濃く覚えています。
フィールドは名護商店街。大型スーパーができ、商店街が衰退しているというのは日本全国どこにでもある課題です。名護商店街も同じ課題を抱えていました。

名護のミニ移動大学がなぜこんなにも印象に残ってるのか?2年半たった今、振り返ってみたいと思います。

現場リーダーの参加

ワークショップメンバーにKJ法を学びたいと集まった私たち以外に、現場の人(商店街の事業者)が入っていたこと。しかもリーダー的存在の人です。

彼がフィールドワーク中の私たちの気付きや発見に加えて事実を付け加えてくれたり、間違った解釈を正してくれたり、生活者の立場からの意見や問題を教えてくれました。

そして、何より彼は本気でした。その本気度が私たち外部の人間をどんどん名護の生活者視点に引き込んでくださったと思います。

外部の人間として参加した、地域をテーマにしたワークショップのほとんどが観光資源への着眼点しか持てなかったり、アイデアも観光関連になりがちです。

この名護のワークショップでは、私的には観光だけでない、生活者をユーザーとしたアイデアを出せました。

フィールドワークの気づきを写真を使ってKJ法A型図解化

図解化に使わなかった写真も貼り出す(使う写真の抽出もプロセスがある)

 

アイデアも図解化 これらは全て生活者や行政の方を集めてプレゼンし次の実現ステップの足がかりまでつくります

大自然の中の開放感

季節は夏。そして、沖縄。

うだるような暑さ中、商店街の中をフィールドワークするのはしんどかったです。その辛い経験を一緒にしたことで、仲間意識が高まったように思います。

さらに、まだ明るいうちから海辺でのBBQ。日中にジリジリ焼けた肌と頭を、海とビールで冷やし、飲みながらまた議論が続いていました。

頭も身体も汗かいて、化粧とかも崩れるし(私はほぼスッピンだったので問題なし)体裁とかお構いなしなし。海も空も青いし、緑は濃い、太陽は痛いくらい眩しい自然環境の中、参加者もありのままで、一体感がすごかったように思います。

最後の一人ひとりの振返り感想を発表する時間、うるっと感動したのってこのワークショップだけかもしれません。(明日遊びに来てくれる奥さんは泣いてたなぁー)

フィールドワークで感情移入し議論では主観意見も関係ない雑談も交わして、図解化では客観的に判断していく。主観と客観を交差させながら分析して発想していくのがKJ法の醍醐味かと私は思ってます。

2年半たって

ミニ移動大学に限らず、ワークショップに参加していつも思うのは、当事者願望。

このミニ移動大学の後も、望めば各テーマに関わることはできました。でもしなかった。
外からの関わりは、ずっと外。そういう人も必要だけど、私は、関わるなら生活者として、当事者として関わりたいという想いが大きくなっていきました。

そんなこんなで、大三島に移住し、オオミシマスペースをはじめ、ここでの暮らしは小さな実験でありライフワークだと思っています。

[1]國藤 進 : 究極のアクティブ・ラーニング教育としての 「ミニ移動大学」教育, 日本創造学会 SIG アクティブ・ラーニング特集, 2017