狩野モデルの狩野先生のセミナーと本とラーメン

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昨日は「IoT時代における商品企画と品質保証~Kano Model、品質の内部構造等を用いた魅力品質創造による売上向上のための品質の実現を!~」に参加。「狩野モデル」を提唱された狩野紀昭先生のお話を直接聞ける貴重な機会でした。

品質保証はメーカーでは身近だと思いますが、Webサービスではあまり聞きません。今回の話も具体的にWebサービスの品質保証に落とし込むにはどうすればいいか、という観点では答えはありませんが、とても示唆に富むお話でした。

思考の切り替えは難しい

機能を盛り込みすぎた結果使いにくくなった製品の例としてよくテレビリモコンがあげられます。これは、品質管理はより多くの人が対象であることが前提で、魅力品質をあげようと努力していた結果。そうならないためには、顧客品質管理が重要となるといったお話がありました。当たり前に思いますが、より多くの人に使ってもらうことを前提とした商品開発を続けてきた企業の思考の切り替えはやはり難しいのだと、改めて感じました。

魅力は無関心から生まれる

もうひとつが魅力品質は無関心品質から生まれるということ。例えば、市場調査で魅力的だと多くの人が示す場合、それはすでに顕在ニーズとなっていてすでに世の中にあるもの。世に出すには遅いということ。

UXDも無意識のニーズを拾えとよく言われるけど、無関心というキーワードは面白い着眼点だと思った。次からは、対象としている人の、無関心(無知、知らない、わからない)に注目してみようと思います。

即興力

大阪へ行く新幹線で読んでた本の影響かもしれませんが、結局は「壁にぶち当たっときに着眼点を変えられる」力なんだと思いました。

ちなみに読んでいた本は、これ。

アクティブ・ラーニングのさわりが知れる本ないかな〜と探していたら、ほとんどが教師向けの中に目が入ったのでとっかかりとして買ってみた本です。
この本ではインプロビゼーション(略してインプロ)、日本語では「即興」を中心に語られていました。そして、アクティブ・ラーニングは即興力を鍛える学び法ともいえます(この本では)。

狩野先生が紹介されていたコニカの事例でも、カメラ購買の市場調査に行き詰ったとき、商品そのものから離れて、ユーザーはどのような写真を撮りたいのかを調査したというお話でした。今でこそ、利用状況を見ることは当たり前ですが、当時は市場調査主義。ここで重要なのは、利用状況を見ることもさることながら、課題にぶち当たっ時に着眼点を変えられたことなんだと感じました。

行列の絶えないラーメン屋

銀座の篝(かがり)という行列の絶えない激うまラーメン屋が、大阪駅近く、ルクアのバルチカに出来たということで、セミナー後に行ってみました。ラーメンというよりSOBA(メニュー名も「鶏白湯SOBA」って書いてたけど正に!と思った)。ラーメンなんて出尽くしてる感あるけど、高級鶏鍋のような濃厚鳥ダシ+敢えてラーメンという組み合わせで、まだまだ新しい味があるんだな〜と美味しくスープまで完食してしまいました。

 

<今日の気になる>

  • 無関心(無知)からどうやって魅力を引き出すのか?観察からの帰納法?
  • ユーザー用語と技術用語のマトリックスの品質管理表は試してみたい
  • 即興力を鍛えたい(このブログもそのひとつとも言えるかな)

 

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