KJ法のミニ移動大学で一緒だった夫婦が遊びに来てくれています。
彼女たちから、FILM学習理論という、toiee Lab が開発した学習モデルを教えてもらいました。いわば、アクティブ・ラーニングを体系化したものだそうです。
アクティブ・ラーニングというと、子ども向けの新しい教育スタイルというイメージがあります。だけど、大人の学びはどうなんだろう?
仕事柄、またコミュニティ運営をしていて、学びの場への参加や企画・運営をする機会は少なくありません。
そのほとんどが、座学のみ、または座学+ワークショップという構成です。
私は、先生が生徒に一方通行に教えるスタイルに慣れきっていて、そのスタイルに疑問を持つこともありませんでした。
しかし、学ぶ場を提供しているUX KANSAIも来期から3年目。これまでは、自分の学習の延長線としてコミュニティを運営してきましたが、学びの場を改めて考えないといけないタイミングに来ています。
アクティブ・ラーニングとは
G-Edu「グローバル教育 気になるキーワード VOL.4 アクティブ・ラーニング」にわかりやすく説明されてたので、抜粋します。
「課題の発見・解決に向けた主体的・協働的な学 び」、これが2015年10月現在、文部科学省で用いられている「いわゆる“アクティブ・ラーニング”」の定義です。
日本では、アクティブ・ラーニングという言葉は大学教育から使われ始めました。今では、この言葉を使わない大学はないというほど定着しています。このきっかけとなったのは、2012年8月28日の中教審(文部科学省中央教育審議会)の答申です。(中略)2014年12月22日の「新しい時代にふさわしい高大接続の実現に向けた高等学校教育、大学教育、大学入学者選抜の一体的改革について」という中教審の答申の中でも、高校における「アクティブ・ラーニング」について言及されました。
アクティブ・ラーニングというのは、学習の方法です。中身ではありません。学習指導要領にアクティブ・ラーニングという言葉を使うとなると、「何を学ぶか」だけではなく「いかに学ぶか」
2013年、当時の同僚に連れられて、東京コミュニティスクール初代校長の市川力さんとお話させていただく機会がありました。
市川さんは、アクティブ・ラーニングを日本で2004年から実践・研究されてきた方です。当時まとめられていた、Creative Education Pattern の中にあった Generative Participant (プロジェクトを仕組みつつ参加/発見の連鎖を活性化する参加者)のお話が印象的でした。
市川さんの授業(授業という表現ではなかったかもしれません)では、従来の知識を一方通行に教える先生という立場ではなく、参加する Generative Participant として生徒と一緒に共に悩み、責任の一端を担うそうです。
素晴らしいなーと思いつつ、それは知識はもちろんのこと経験や観察力、応用力、ユーモア、センス、、、様々なスキルを持つ優れた指導者しかできないハードルの高いことのように感じた記憶があります。
コミュニティにおける学習の場づくり
私たちのコミュニティで扱っているテーマは正解がありません。プロセスや手法の知識を得て、それを正しく実践したからといってイノベーションが約束されているわけでもなく、人を幸せにできるとも限りません。
そういった正解のないテーマだからこそ、アクティブ・ラーニングは効果を発揮しそうです。では、指導者がいないコミュニティでどのようにアクティブ・ラーニングを実践するのか。
ふわふわしてるので、まずとっかかりに何か本読んでみます。
FILM学習理論は、今年の抱負を題材に試してみますので、またレビュー書きます。
<今日の気になる>
- 大人のアクティブ・ラーニングって何だろう?
- 大人のアクティブ・ラーニングに指導者必要なのかなぁ?
- でも、そもそもアクティブ・ラーニングを知らない・体験してないからピンと来ない
- あ、でもミニ移動大学はアクティブ・ラーニングかも
- 山浦先生も一緒に参加してたし(ラベル見てこれがKJ法のラベルか!と感動した)
- 批判とか批評はなかったし、自分たちで考え行動してたし
- でもやっぱりよくわからないから、まず本読もう